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シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part4

シングルマザーとして4歳の女の子を育てている築城由佳さん。

社会保険労務士事務所を開業し、営業から実務まで一人でこなす傍ら、シングルマザーの支援を行っています。

そんな築城さんが、社会人としての一歩を踏み出してから、現在までの道のりを、全4回でご紹介していきます。

今回は4回目(最終回)です。

>シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part1
>シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part2
>シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part3

 


 

■面会交流は嫌

 

―シングルマザーの支援を始められたのはいつ頃ですか?

2016年10月です。1ヶ月に1回集まっています。12月はゴスペルをやりました。

次回は、「面会交流」についての勉強会をする予定です。

 

-子供さんと元のご主人との面会についてですね。

はい。私は最初、「面会交流」がすごく嫌だったんです。でも、今はやっていて良かったと思っています。「面会交流」の付き添いをしてくださる支援機関にお願いしながら、私もずっと付いて来ていました。

 

地元に帰ってから支援担当の方も変わったんですがその方のおかげですね。「面会交流にはもう付いて来なくて良い。逆効果だ。」と言われて。それで、付いて行くのを止めて、気にしないようにしたら「面会交流」させている時間が、私の休憩時間になったんです。

唯一自分の休憩時間になるんです。子育てから開放されて。

他にも「面会交流」を続けるメリットはたくさんあります。

 

―それを伝えたくて、勉強会をするんですね。

はい。それで「面会交流」の支援担当の方に、話しに来ていただきます。

 

■捉え方はいろいろある

 

-「面会交流」に対しての考え方が随分変わられましたね。

以前は、養育費はいらないから面会交流をさせたくないと思っていました。でも、そんな事は(法律上)まかり通らない。弁護士も分かってくれないし、カウンセリングに行っても分かってくれないし。子供のためと言われるし。

「子供のためって、私の気持ちは?」と思っていました。でも、こうやって解放される時が来るということを誰かが教えあげないと、いつまでも分からない。

 

私、言われたんです。「面会交流の時間は自分の時間だと思って、一回離れてみて。」と。そこから変わったんです。その前の3年間、本当に嫌でした。「面会交流」しないで済む方法を考えたりしていました。

 

-「面会交流」でのお子さんの様子は?

父親が会いに来たら喜んでます。私は最初、それが嫌でしたけど。面会交流支援機関の方がいろいろと話してくださったので

私は、それで大きく変われましたね。

 

-捉え方を変えるのは難しいことですね。

そうですね。捉え方を変えるのは難しいけれども、こうなった人もいるということも知って欲しいと思っています。そうでないと、一生憎み続けて、一生しんどい思いをしないといけないから。人を憎みながら生きるのって、絶対にしんどいし、足かせになってしまう気がするので。私も誰かに言ってもらわないと、ずっと変わらなかったと思うので。

 

今、しんどい状況にいる人に「変えなさい」というのは、無理かもしれません。でも、「こういう考え方もあるよ。」ということだけでも伝えたいです。

 

■シングルマザー支援を通して伝えたいこと

 

-シングルマザーの支援を立ち上げようとしたきっかけは?

独立すると同時に、そういうことを絶対にしようと決めていました。シングルマザーの人たちのために、自分に何ができるか。

でも、立ち上げるまで、何をキャッシュポイントにするかがまとまらなくて、その事業に関するコンサルを受けました。ボランティアでは続かないので。

 

この支援は、お母さんのためでもあるけど、本当は子供たちのため。お母さんは、子供のことが嫌いになった訳じゃないのに

好きだからこそ、いっぱい働いて頑張っていたのに、しんどくなって、どこかに依存して、「この子さえいなければ」という発想になってしまうことがあるので。

自分の幸せ、自分が楽しいと思えることも、考えて良いんだよって自分で自己肯定感を持つことを伝えたいです。

 

 

■やりたいことをカタチに

 

-参加されるお母さんたち、集まりの最初と最後で変化はありますか?

「また来たい。」と言ってくれます。何かしらのテーマを決めてやっています。1回目は、キャリアトランプをやりました。

これが結構評判良くて。

2回目は、完全に遊びみたいな感じでゴスペルをやりました。忙しくて歌をうたうこともないし、ハモるなんて中学校以来だったりで結構楽しめました。

 

 

以前10年くらい、ゴスペルをしていたのですが、今もやりたくてやりたくて。でも、時間も、お金もないし。じゃあ、自分でやろうと。

 

-ゴスペルの魅力とは?

みんなで一緒にハーモニーを奏でること。踊りながら。気持ち良いですね。歌い上げたときの達成感とか。

 

-今のお住まいの近くに教室はあるんですか?

調べてもいないですね。本当に行く時間がない。もう少し時間ができてからかな。脇に置いています。

 

たくさんあるんです。ライブも行きたい。15歳のときからずっとLUNA SEAのファンクラブに入っているんですが、全然行けていないので。

 

-バンドもされていたんですね。

ボーカルを担当していました。なので、人前で話すと興奮します。講演を頼まれることが、一番嬉しいです。

 

 

-またステージで歌いたいと思われますか?

歌いたいです。歌いたいです。

 

■未来への道のり

 

-娘さんと一緒にやりたいことは?

ゴスペルです。親子ゴスペルをしたい。そういった親子でできるイベントも、今後やりたいですね。

 

私は変わってると言われます。社会保険労務士をしながらシングルマザーの支援をしているので「何がやりたいの?」と言われることもあります。でも、私にはそれらが繋がっている未来が描けているんです。

 

-どんな風に?

シングルマザーの支援については、たくさん会員を集めて、社団法人にしようと思っています。そこで、職業紹介の資格を取って、お仕事紹介できるようになれば、紹介を受けた会社さんは助成金なども活用できます。

私としても人材を紹介し、その先は人材マネジメントを含めてコンサル契約のご提案をすることができます。

また、その顧問先で離婚の調停中の方がいれば話をしたり、聞くこともできます。

 

そういう未来を描いています。

 

■人に、会社に、寄り添って

 

-築城さんご自身の経験が役立ちそうですね。

離婚の調停しながら働くって本当にしんどくて。私はそのとき、仕事中泣いたりしていたんです。仕事ができる状態じゃなかったですね。だから、そういう人のケアもできると言えます。

今後まだまだ離婚が増えるかもしれません。会社もCSRの部分で、子供を育成する責任があると思います。人を雇用しなければならないし。会社も変わらないといけない。

私は、社会保険労務士として、そういうことに直面している人たちが大変なときのケアもしますし、法律的なアドバイスもしますというスタンスです。

 

-築城さんがそういったソフト面も見ることができる社会保険労務士だということが、必要としている方々に伝わっていけば良いなと思いました。

そうなんです。なかなかスタンスを伝えきれていなくて。それに、重要性をなかなか感じていただけず必要ないと言われます。

経営者は経営者で、会社を回していくことで必死だと思うので。でも、そこをおろそかにして実際に会社が回らなければ

どうするのだろうと思います。会社が回らないからと、人を雇おうにも人が見つからなかったり。でも、ソフト面に対して如何様にもできることはあるんです。

今、そういうことを求められる時代なので、中小企業の経営者はすごくやりにくくて、もどかしいお気持ちだろうと思います。

 

社会保険労務士としては、そこにもやっぱり寄り添う必要があると感じています。ですので、今後は経営者に対してもメンタリングをやっていきたいと思っています。

 

※ シングルマザー支援を行う社会保険労務士 は今回が最終回です。インタビューへご協力いただき、ありがとうございました!

 

築城由佳さんのオフィス

ついき社会保険労務士事務所

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