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働く女性たちへ上質な今日をつくろう!

シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part1

シングルマザーとして4歳の女の子を育てている築城由佳さん。

社会保険労務士事務所を開業し、営業から実務まで一人でこなす傍ら、シングルマザーの支援を行っています。

そんな築城さんが、社会人としての一歩を踏み出してから、現在までの道のりを、全4回でご紹介していきます。

 

■地元に帰る選択はしない

 

-大学ご卒業後、上京し、夢の職種で就職をされたものの

3年ほどで退職されたとか?

当時はタレントのマネージャーをやっていました。

 

ロケで徹夜が続いたりして、とても過酷な環境で体調を壊してしまって・・。

精神的にも肉体的にもどうしようもなくなって、少し休職をしたんですが、そのまま辞めてしまいました。

 

 

-一人暮らしをされていて、休職中や退職後、不安はありませんでしたか?

不安でした。でも、地元に帰るという選択はしなかった。

 

 

-なぜですか?

やっぱり負けず嫌いなところがあって、「これで私は終わらないぞ!」って。

あと、東京生活も楽しかったので。

 

それで、この道は止めようと思って、パソコンを勉強して、派遣社員として働き始めました。

 

第二新卒だったので、なかなか転職が上手くいかない部分もありましたが、何とか雇っていただけました。

 

 

-どんな業界に?

色々です。旅行関係や不動産関係など、あちこち行きました。

「この働き方、すごく良い」と思いました。

働きながらプライベートも楽しめるので、派遣社員という働き方に慣れてしまい、職を転々としていました。

 

 

-正社員だった頃と比べると収入が不安定では?

ピークではずっと働いていました。朝から晩まで。

Wワークとか。だから、収入に困ったことはないです。

 

 

■社会保険労務士との出会い

 

-その後、ご結婚されて、社会保険労務士の資格を取得されたそうですね。

何かきっかけがあったのでしょうか?

 

ちょうど、派遣で働いていたときに、配属先の総務部に出入りされていた“おじいちゃん”が、周りの方に「先生、先生」って呼ばれていたのを不思議に思って聞いてみたんです。

「何の先生なんですか?」と。

そうしたら、「こういう仕事をしているんだよ。」「こういう資格を持っているんだよ。」と教えてくださいました。

 

その先生は、定年になってから資格を取られたそうで、「こんな年齢になっても資格が取れるのか」と驚きました。

 

そして、「そんな簡単な勉強だったら、最近勉強してないし、ちょっとやってみようかな。」と思い勉強を始めたんです。

すると思いの外、難しかった。その上、試験時間も一日中と長いし、合格率も低くて愕然としました。

 

 

■一発合格への道

-でも、1年間の勉強で一発合格されたとか?

奇跡的に通ったんです。

本番3か月前の模擬試験でE判定が出て、絶対通らないと言われ、そこから猛勉強しました。

 

-この時は、仕事も家庭もあったかと思いますが

時間のやりくりはどうされていたのでしょうか?

それは夫に感謝しています。私が勉強や学校をサボりたくて、ぐうたらしていたら、家から追い出すんです。

「勉強するって決めたんだからやれよ。家に帰ってくるな。」とか言われて。

 

-愛のムチですね。

そうですね。

家事も、あまりしなくて良いし、ご飯も「外に食べに行けばいい」と言ってくれました。すごく良い人でした。

 

とにかく働いてほしい、家にいないでほしいというタイプの人だったので、すごくスパルタでしたね。

 

でも、そのお陰で合格できました。

 

-勉強期間、気分転換はどのようにされていましたか?

メリハリをつけていました。「この日遊ぶから、これだけやろう」と決めたりとか。

ずっと勉強し続けるのは無理なので、月に2日くらいは思いっきり遊ぶとか。土日は、朝9時から19時までは学校で勉強するので、帰ったら夫が飲みに連れて行ってくれていましたね。

アメとムチですね。

 

-3年ほどの結婚生活を経て、迷った末に離婚されたそうですが。

はい。いろいろとあって・・。

 

■チームづくりと残業削減アクション

 

-社会保険労務士を取得された後は、社会保険労務士法人で勤務されていて

その間に管理職として「支店長」に着任されたとか?

はい、2年間、支店長をし10名の部下を持っていました。

 

-30代前半での「支店長」という役割を担うことについて

どう思われていましたか?

荷が重かったですね。

 

 

-その中で重点的に取り組まれたことは?

他の部署の残業が多かったので、とにかく残業を減らすようにしていました。

 

どこかのチームの仕事が残っていて、残業しなければならないとなったら、17時で一旦各自の業務は終了。

17時以降は、その忙しいチームの仕事を分け合うという方法です。

10名皆で仕事を分けたら絶対早く終わりますし。

 

 

-反発はありませんでしたか?

ありませんでした。

17時になったら、今の状況を全員に報告させて、私の判断ですが、明日できるものか、今日やるものかを振り分けていました。

「今絶対これをやらなきゃ!」と、思い込んでいる人を解き放とうと思って。

それを重点的にやった他、チームワークを良くするためにランチ会をしていました。色々な状況の方がいるので昼間に。

他にも、お誕生日はプレゼントを必ず贈るとか。

年上の方ばかりだったので、いろいろと気を配りましたね。

 

-素晴らしいアイディアですね、そのやり方のモデルはあったのですか?

自己流です。自分で考えました。

やってみないと分からないですし、やってみて上手くいかなかったら、やり方を変えれば良いだけなので。

自分が「こうしたら良いかな」と思うことは、やらないと気が済まないので。

 

-部下の方もやりやすかったでしょうね。

そうですね。お子さんがいらっしゃる方も、介護されている方もいらっしゃったので、そういう方たちが早く帰って、他の人がその分残るとなると、他の人にしわ寄せが来てしまうので、そこは配慮していました。

無駄な残業代削減のための方法でもありました。

残業が多い人に、どんな仕事をしているか、どんな負荷がかかっているのか、聞いてみたりしていました。その人を責める感じではなく、ポジティブに。

 

シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part2へ続く

 

築城由佳さんのオフィス

ついき社会保険労務士事務所

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