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働く女性たちへ上質な今日をつくろう!

シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part2

シングルマザーとして4歳の女の子を育てている築城由佳さん。

社会保険労務士事務所を開業し、営業から実務まで一人でこなす傍ら、シングルマザーの支援を行っています。

そんな築城さんが、社会人としての一歩を踏み出してから、現在までの道のりを、全4回でご紹介していきます。

今回は2回目です。>前回のストーリーはこちら

 

■スピード結婚とスピード出産

 

-社会保険労務士法人で「支店長」をされている間、2度目のご結婚と出産を経験されていますね

東日本大震災がきっかけです。

あの日、東京もすごく揺れて、何時間かかけて徒歩で帰宅したら家の中もぐちゃぐちゃで。

 

-それはどのくらいの期間で?

1年あるかないかくらいですね。別居して。それから調停をしました。

調停はしんどかったです。戦いなので。

 

■離婚調停と仕事復帰

 

-その間も、お子さんと二人で東京にお住まいだったそうですが、どのように生活されていましたか?

バタバタして大変でしたけど、ベビーシッターさんにお願いしたり、本当に忙しいときは、母が来てくれたりしていたので。

 

-ありがたいですね。

そうですね。今もありがたいです。実家が近いので。

 

-保育園はスムーズに決まりましたか?

0歳で申し込んだので、スムーズに入ることができました。4月生まれだったので、ちょうど1年休んで復帰したんです。

 

-復帰された時期は、調停中?調停後?

調停中でした。かなり大変でした。

 

-育休中はどう過ごされていましたか?

近所のママ友とランチ会とかやっていました。

 

-育休中、仕事復帰に向けて、何かされていましたか?

何もしていませんでした。時期が来たから復帰するといった感じでした。

 

大きく成長した娘さんとのツーショット

 

■管理職に戻りたい

 

-実際に復帰されていかがでしたか?

戻ってからは最悪でした。勘が鈍っていて、以前はやったことがないミスを連発するんです。勘が働かないから。

考えられないようなミスをしていましたね。

 

妊娠した時点で、体調の関係もあって管理職の任を解いてもらっていたんです。それで、今まで部下だった人の下で働くことになりました。

 

新人さんがするような仕事を担当していたのですが、とても物足りなくなってしまって・・。悶々として、やる気がなくなってしまい

社長に相談したら、管理職に戻していただけることになりました。

 

■一からのスタート

 

-管理職に戻り、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

配属になった部署が、人の入れ替わりの激しい上、担当しているお客様も大変な部署だったんです。

そこに課長として配属されました。

 

その部署は皆が辞めてしまっていて、これまでの流れが分かる人がおらず、引継ぎができない状態で配属され、お客様を担当するという状況で、一から構築する必要がありました。

 

今までのやり方のマニュアルや資料を見ながら、業務の流れや新しいマニュアルを自分なりに構築して、それを課員全員に共有するなど、一からのスタートでした。

 

-そのころ時短勤務をされていたそうですが、時間の制約がある中で、どのように構築していかれたのでしょうか?

まず自分の下に信頼関係のできている人を付けてもらいました。自分は時短勤務なので、それを理解してもらうために。

 

私から直接お願いをしました。その方は介護をされていたので、「時間は融通を利かせるし、守るから、私を助けてください。」と。

 

あとは、派遣社員の方を雇ったり、色々な部署を転々としている方や、新入社員の方を連れてきてもらいました。3年間この部署で課長をやりましたが、誰も辞めませんでした。

 

それまでは、半年も人が続かない部署でした。そんなに面白みのある仕事ではなく、膨大な量をどれだけこなすかといった種類の仕事だったので。

 

■チームワークとワークライフバランス

 

-上手くいった理由は?

マネジメントですね。どれだけ人を伸ばすかとか、どれだけチームでやれるかとか。膨大な量なので、チームで分担して、流れ作業でやっていかないと終わらない仕事でした。私も時短勤務でしたし。

 

途中で時短勤務は止めたんです。「もう無理だ」と思って。

フルタイムでも残業はできないので、そこは理解してもらうためにコミュニケーションを取りましたし、努力をしました。

 

-どんな努力を?

一人一人との信頼関係を作ることを大事にしました。

 

一人一人の趣味の部分も大事にして、小鳥が好きな人がいたらガチャガチャで取ってきた小鳥グッズを並べたり。小鳥の話をしたりとか。

 

小鳥を好きで飼っている人にとっては家族なので、小鳥に何かあったときには、遅刻・早退もOKとしました。その人にとっては家族だし、ワークライフバランスだと思って尊重していました。

 

それぞれ何かの理由があるときには、忙しい時でも遠慮なく帰らせていました。一人は介護があるから、一人は小鳥がいるから。独身の人なら合コンがあるときとか。

 

-良い意味でプライベートを共有できていますね。

そうなんです。私もプライベートも大事にしていたから、お互い様ですね。

 

支店長時代と一緒で、17時に一旦、残業申請する人は出させて、なぜ残業するのか確認して、振り分けして。

皆で協力して業務を終わらせる。すごく良いチームだったと思います。

 

でも、忙しい時は21時、22時まで残ることもありましたし、私も一緒に残るときは残っていました。

 

 

-復帰直後の仕事と比べていかがでしたか?

本当に大変でした。責任も大きかったですし。何か一つミスが出たら監査が入ったり。大変な部署でしたが、やりがいはありました。だんだん信頼関係ができてきて、いろいろと融通を利かせてくださるようになってやりやすくなりました。

 

■独立へのきっかけ

 

-お仕事も順調な中、独立を考えられたきっかけは?

私、テレビの密着取材を受けたんです。東京で働くお母さんの大変さをドキュメントで紹介する番組でした。

 

3か月間くらい会社や家に取材に来られていて、その時は何もなく過ごしていたのですが、いざ、オンエアになってそれを客観的に見たときに「私はなぜこんなに頑張って、せかせかしているんだろう。」と疑問に思ったんです。

 

母も取材を受けていて、「帰ってきてくれたら、子育ても一緒に手伝ってあげて、仕事も好きなことやってもらえるのに。」と話しているのを見て「この生活で良いのかな。誰にも頼っていなかったし、これはそろそろ戻り時かな。」と思いました。

 

 

 

-それまではご自分の生活に疑問を感じていなかったのですか?

はい。困ってもいなかったし、とにかく仕事をこなしていたら安定した収入が入ってくるし。何も困らないので。

でも、必死でした。時間との勝負なので。何を優先にするかということを常に考えていました。

 

この先どうしようかと考えた時に、組織で働くよりは、しんどい思いをしているお母さんたちがたくさんいるので、そういう人たちのお役にたちたいと思って、独立の準備を始めました。

 

シングルマザー支援を行う社会保険労務士 Part3へ続く

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